理美容サービス　縮小トレンドへ　？

Posted on | 7月 3, 2011 | No Comments

理容美容はじめエステティック、ネイルなどの美容への支出が大きく落ちこんでいる。

政府は7月1日、2011年5月の家計調査など各種調査を公表したが、それによると、二人以上の世帯では
パーマが前年同月比▼１５．８、平成17年同月比▼29.1
と大きく落ちこんだのをはじめ、
カットは同▼4.3、▼10.9
理容は同▼0.6、▼8.7
また、エステティックやネイルなどが対象の
「その他の理美容」は同▼10.1、▼9.1
と軒並み、マイナスだった。

東日本大震災の影響もある程度はあるが、消費者物価指数では総合指数（生鮮食料品を除く）が99.9で前年同月比0.6と2月続けてプラスと回復基調を示すなか、中分類の理美容サービスは99.3で同▼0.1と低調とった。他の物価は回復トレンドに入りつつようだが、理美容サービスは逆にマイナス幅を広げている。

理美容サービスの中でも比較的、「必需品」的な要素が強い理容のマイナス幅が縮小している。パーマやネイルなど付加価値の高い業種での落ち込みが大きいのは、大震災を機に消費者の節約志向，自粛志向がはたらいたのかもしれないと見る向きもある一方、これまで成長を続けてきたネイルやエステなども成熟期（飽和期）にはいり、これからは縮小トレンドのマーケットに移行するのではないかと判断している人もいる。
いずれにしても、今後の政府発表のデータを注視したい。

【家計調査／5月】
＜2011年7月1日発表＞

＊前年比は前年同月比
＊指数は平成17年＝100（小売物価は年平均、家計調査は同月の数値を採用）
＊家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出

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